河川の洪水予報と水位の関係
河川の洪水予報とは
河川の増水や氾濫などに対する水防活動の判断や住民の避難行動の参考となるように、国土交通省または都道府県と気象庁は共同して、あらかじめ指定した河川(「洪水予報指定河川」*といいます)について、区間を決めて水位または流量を示した予報を発表します(水防法第10条第2項及び気象業務法第14条の2第2項、水防法第11条及び気象業務法第14条の2第3項)。本サイトでは、この予報を「河川の洪水予報」と表記しています。
*「洪水予報指定河川」
二以上の都府県の区域にわたる河川その他の流域面積が大きい河川で洪水により国民経済上重大な損害を生ずるおそれがある河川として国土交通大臣が指定したもの、もしくはその他の流域面積が大きい河川で洪水により相当な損害を生ずるおそれがある河川として都道府県知事が指定したもの。
洪水予報は、洪水から地域を守る水防活動や、住民が自らを守るために必要な重要な情報です。
- 洪水予報の種類
河川の洪水予報は、次の4種類があります。それぞれの発表される主なタイミングの事例を以下に示します。
①氾濫注意情報:氾濫注意水位に到達し、さらに水位の上昇が見込まれる時
②氾濫警戒情報:避難判断水位に到達し、さらに水位の上昇が見込まれる時、あるいは水位予測に基づき氾濫危険水位に達すると見込まれた時
③氾濫危険情報:氾濫危険水位に到達した時
④氾濫発生情報:氾濫が発生した時
- 指定河川洪水予報と警戒レベルとの関係
指定河川洪水予報について、それぞれの情報を用いてとるべき行動は以下のとおりです。 情報 とるべき行動 警戒レベル* 氾濫発生情報 地元の自治体が緊急安全確保を発表する目安となる情報です。災害がすでに発生していることを示す警戒レベル5に相当します。災害がすでに発生している状況となっています。命を守るための最善の行動をとってください。 警戒レベル5相当 氾濫危険情報 地元の自治体が避難指示を発表する目安となる情報です。避難が必要とされる警戒レベル4に相当します。災害が想定されている区域等では、自治体からの避難指示の発表に留意するとともに、避難指示が発表されていなくても自ら避難の判断をしてください。 警戒レベル4相当 氾濫警戒情報 地元の自治体が高齢者等避難を発表する目安となる情報です。高齢者等の避難が必要とされる警戒レベル3に相当します。災害が想定されている区域等では、自治体からの高齢者等避難の発表に留意するとともに、高齢者の方以外も避難の準備をしたり、自ら避難の判断をしたりしてください。 警戒レベル3相当 氾濫注意情報 避難行動の確認が必要とされる警戒レベル2に相当します。ハザードマップ等により、災害が想定されている区域や避難先、避難経路を確認してください。 警戒レベル2相当 *詳しくは内閣府ホームページをご覧ください。
| 洪水予報で 発表される情報 |
水位に関する情報 | |
|---|---|---|
| 水位 | 概要 | |
| 氾濫危険情報 | 氾濫危険水位 | 河川が氾濫する恐れのある水位や安全に避難するために避難を開始すべき水位 |
| 氾濫警戒情報 | 避難判断水位 | 市町村からの高齢者等の避難の情報が発表される目安となる水位 |
| 氾濫注意情報 | 氾濫注意水位 | 河川の氾濫の発生を注意する水位 |
洪水の発生の恐れがあるときは、市町村から発表される避難情報や気象情報などに注意して早めの避難を心がけましょう。
河川洪水予報の発表例
河川洪水予報の発表例を以下に示します。
なお、河川洪水予報は重要な情報ですので、本サイトでは、予報文の中の見出し(洪水予報の内容を理解しやすくするために40文字以内に簡潔に記した注意・警戒文)を都道府県概況図や市町村概況図など随所に表示しています。

水位周知河川
国土交通大臣(または都道府県知事)は、洪水予報指定河川以外の河川のうち、洪水により国民経済上重大な損害を生ずるおそれがあるものとして指定した河川について、特別警戒水位を定め、この水位に達したときは、その旨を水位または流量を示して通知・周知しています(水防法第13条)。
「洪水予報指定河川」と「水位周知河川」
洪水予報指定河川
水位等の予測が技術的に可能な「流域面積が大きい河川」です。

水位周知河川
流域面積が小さく洪水予報を行う時間的余裕がない河川です。

洪水予報指定河川や水位周知河川における「水位または流量」の情報は、関係行政機関や都道府県、市町村へ伝達され水防活動等に利用されるほか、市町村、報道機関などを通じて地域住民の皆さんへ伝えられます(本サイトでの情報提供もこの一環です)。